サービス内容
調律(accordatura)
ピアノの調律はその使用頻度により1年に1〜2回行う事をお奨めいたします。
1本の弦に懸かる張力は80〜90kg厳密に言えば調律直後から狂い始めます。また気温や湿度、設置条件によっても音階は常に変化し続けています。
狂った音階ではそもそも演奏が成り立ちません。そのまま練習を続けると間違った音感が身についてしまうこともあります。
約230本のスチール弦1本1本をチューニングハンマーで適正な張り状態を作り直して、部分でも全体でも調和の取れた音階を創りだす作業を調律といいます。
特に低音域高音域は、求められる演奏環境を考慮した高い技術と感性が必要です。
調整(regolazione)
指の力をピアノに正しく伝えるための‘鍵盤’、鍵盤から入力された力を音に変えるためのメカニズム‘アクション’、アクションと弦の関係を掌る‘ペダル’、音に直接関係するこれら3つの動きをスムースに連動させ演奏者の体から出された微妙な指示までピアノが確実に反応するよう数多くの構成部品やその位置を更正させる作業を調整といいます。
整音(regolazione di tone)
ピアノの音質を変える作業を整音といいます。奏者は演奏場面や曲によりそのピアノの音質自体を変える事を求めます。求められた音のイメージを主にハンマーの硬さを変えることによって要求に近づけて行きます。デリケートで時間を要する高度な技術が必要です。
修理(riparazione)
使用頻度、経年、事故などによりピアノの各部分が変形、変色、磨耗、したり錆びの可能性があるスチール製の弦は不断の張力により破断する事もあります。調整で直せない部品の交換や組み換えなど正常なメカニックに戻す作業が必要です。また外装のリペアなども修理の対象です。
現場で修理出来ない場合お預かりしての修理になる事があります。
清掃(pulizia)
埃はあらゆる隙間から入り込みます、また長時間放置されている場合ねずみや昆虫の巣が出来ている事も珍しくありません。たまった埃の層は湿気を呼びボディを腐らせたり、金属部に錆びを発生させる原因になります。内部の隅々まで埃や異物を取り除き外装の輝きを取り戻す作業です。